人材育成 / 折々の言葉
「この人が私を成長させてくれた」と思う出会いを与えていますか?(2)
前回の続きです。
出会いの嬉しさと経営の怖さ
私のコラムの開始をお知らせすべく、2012年4月25日にFacebookに投稿したところ早速ある人から反応がありました。自分としては褒められすぎな気もしますが、書き込み内容が「人との出会いや縁が如何に以後の本人の成長に影響を及ぼすか」を示した実例ですので、経営を預かる方々に、少しでもご参考になればと思い紹介させて頂きます。
小林君は当時、新しい事業部の立ち上げに異才を放ち、ものすごく貢献してくれた人材で今は独立して事業をやっています。以下、Facebook上の小林君の書き込みを原文のまま引用します。
学生のころご縁あって、ベルシステム24という会社のコールセンターでバイトしました。バブル崩壊直後の当時にも関わらずずっと2ケタ成長を続けていたその会社のビジネスのからくりが知りたかったんです。
いざバイトで入ってみたら、ビジネスモデルもそうですが、社員たちが活き活きとポジティブなオーラをまとい、使命感を持って働いている文化に学生ながら衝撃をうけました。「どんな人が引っ張ってるの?」とそのとき社長の園山征夫さんに興味を持ちました。
大学卒業してからそのまま正社員として入社して、やっと園山さんの言葉を生で聞けるようになりました。自分にとって初めて生で触れる本当の大社長でした。
身内の零細社長たちしかみたことがない自分には、そのビジョン、立ち振る舞い、カリスマ性、ビジネスに対する哲学、発する言葉に秘める教養と気品、すべてがキラキラに輝いて見え、「人の上に立つというのはこういうことか!!」というのを植えつけられました。
以来ずっと憧れの人で、目指すべき経営者のお一人です。今考えると、多忙な園山さんにビジネスプランを承認してもらうため、何度も何度も稟議を手書きで書きなおしていたんですが、これが「経営の視点なら何が知りたい?」を考えるトレーニングになってました。
稟議の返事は必ず一言しか書いていないんですが、あまりに達筆?すぎるのか全く読めないんです(笑)。でも自分が考えたプランにハナマルだけもらった時の嬉しさたるや、フロアを跳ね回りました。自分にとっては、園山さんの背中から学んだことをどう社会に還元していくのかもライフワーク。
そんな園山さんですが、今は現役経営者を退かれて書籍を出されたり、更新育成に当たられていますので、特にマネジメントや経営されている方は書籍を手に取られてみることをお勧めします!
小林君のような人材を輩出できたことを誇りに思っています。また、私が彼にこのような影響を及ぼしていたことを今回初めて知り、嬉しくもあり、また経営の怖さも改めて認識しました。
なお、蛇足ですが私は字が下手です。社員が私の書いた文字を読めなくて、当時の秘書の野沢さんや富浦さんが翻訳代読をしてくれていたことを大分経ってから知った次第です。 小林君が今後更に成長してくれると確信しています。
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