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折々の言葉 / 自己革新

自分を革新する努力をしていますか?(1)

Posted on 2013-04-04

 多分いろいろな方法があると思います。私が過去の経営を振り返って見ると、次のようなことに留意していました。

「尋常ならざる目標」

1.自分にしかできないと確信して、今ある状態より想定を超える目標を置いたことです。

 会社の倒産危機に直面している中で、社員やその背後の家族の生活の安定を図るために「尋常ならざる目標」を掲げて、自己革新を図りながら同時に会社を変えるため想像を超える目標を掲げて邁進したことです。

 会社が多額の累積損失を抱えて倒産の危機にあるとき、「5年以内に上場」などの公約をしました。なんとかこれを1年遅れで実現したのが実例です。

「バカになる」

2.自分は「変わる」という熱い決意をもって、「バカになる」努力をしたことです。

 よく、「エリートがエリートらしく振る舞うのは簡単。バカがバカらしく振る舞うのも簡単。一番難しいのが、エリートがバカになること」と社員に言っていましたが、一面自分を「変える」ための言葉でもありました。

 社会の既存ルールに乗せられた自分が、危機に直面したとき一体どのような価値があるのか疑問に感じ始めました。会社が倒産する、社員が去る、残った社員が必死で会社を支える、家族の生活が厳しくなるようなときには、エリートらしく振舞うことの邪魔が多いのです。

 むしろ、会社の将来像を物の本からでなく自分の頭で徹底的に考え、社員と議論してそれを修正してよりレベルの高いものに作り上げて行くには、捨てることも思いつきました。

 真っ直ぐな道でなく、自分が信じている道に少し寄り道をしながら社員と一緒に新天地を求め続けることに決めたのです。

 自分の道をジグザグに走ることに決めました。不運は誰の人生にも不規則に存在します。自分の歩む道を不運と感じたら潔く思考回路を変更していくことにしました。

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